ここ数日の雨のおかげでしょうか。
朝、森を歩いていると夏の茸が少しずつ姿を見せ始めました。
今年最初に出会えたのは、鮮やかな朱色が美しいタマゴダケと、香り豊かなアカヤマドリダケ。
毎年同じ場所を歩いていても、「今年も会えた」と思える瞬間は特別です。
森に目や耳が慣れ始め、足元も大地にフィットし始めた頃、
視界に飛び込んでくる、茸の凛とした姿はいつ観ても美しく感動していまいます。
自然は同じように巡っているようで、その年の雨や気温によって、きのこの姿も少しずつ違います。
だからこそ、この季節の森を歩く時間は、今年の茸を占うような始まりの時でもあるのです。
タマゴダケのやさしい味わいをどう生かそうか。アカヤマドリダケの豊かな香りには、どんな香りが寄り添うだろうか。。。
料理は厨房ではなく、この景色の中から生まれてくるのだと改めて感じます。
夏の茸は、ほんの短い間だけ楽しめる森からの贈りものです。
その季節だけの味わいを、一皿に込めてお届けしたいと思います。